駄目系楽沈隊、分裂の危機!?

〜ゴールデンウィークを迎えるにあたって〜


ゴールデンウィークを前にして新艇を手にした食糧庁長官は、なかば病気の様相を呈し、 海へ行きたがる。そこで、隊長に「伊豆七島」への遠征を打診するも、そこは駄目系、 予定を立てるということを知らないため、あっという間に休みは目前に迫る。

結局、島はあきらめ、伊豆辺りが妥当であろうということで、メンバーの日程調整に 入る。ところが、準備万端の国土交通省河川担当大臣(長い役職だ)は、 既に江の川遠征を予定しており、残念ながら不参加。 化学技術庁長官と、財務大臣の予定も考慮しつつ、前半に南伊豆か西伊豆にて漕ぐ方向で 決まりつつあった。

ところが直前になり、内心海には飽きていた財務大臣が、 どうしても川に行きたいと言い出し、 化学技術庁長官を引き連れて気田川へ行くと主張。 また、ブライダル室長は、転覆隊で言うところの陸の瀬にて撃沈、 こうして楽沈隊のゴールデンウィークは、三班+自宅待機と分裂の危機を迎えたのであった。

しかし、そこは駄目系、各自がやりたいようにやれば気が済むらしく、 メンバーの関係がぎこちなくなることは無いのであった。とはいうものの、 今後は隊長率いる「海派」、財務大臣率いる「川派」、そして河川担当大臣の 「本格的川派」、そしてブライダル室長の「家庭派」に分裂するのではないか、 という懸念は否定できない。


さて、こうした中、隊長と食糧庁長官は、当初の予定通り伊豆を目指すのであった。 食糧庁長官の仕事の都合と、渋滞を避ける意味で深夜の出発となり、 小田原で3時頃に合流、一路外浦海岸を目指す。途中夜が明け、へろへろになりながら 外浦海岸に到着するも、激しい風で海は荒波、 道路はまるで砂丘のように砂がたまる状況であった。

普段より、自分の実力の程をわきまえる二人は、あっさりと移動を決断、 途中、田牛や碁石浜を下見するが、やはり波は高く、大浜海岸に至っては、 全日本サーフィン選手権なるものが開催されている状況であった。 弓ヶ浜のリベンジならず。

仕方なく、西伊豆は松崎へ移動すると、これが同じ伊豆半島か、と思えるほど 風も波もなく、天気もバッチリ、テントを張って朝寝をするのであった。 昼下がり、漁協でエボ鯛や黍魚子の干物を仕入れて、地元のじいさんの 戦争話を聞きながら、遅い昼食をとる。

ビールを満喫しつつ、財務大臣に電話すると、相当苦戦を強いられている様子。 途中、化学技術庁長官のマナティが破損、食料も流されたが、 街まではほど遠い。しかもバスが走っていないという状況で、今日中に 帰途につきたい二人はとても焦っているのであった。

一方、伊豆組は艇を組み立て、肩慣らしをした後、松崎町営温泉「サンセットヒルズ」 で暖まり、幸せを噛みしめる。晩飯は、面倒なので鮨でも食おう、ということになり、 町内をうろつく。

一件目は、二階がカラオケスナックらしく、激しくうるさいのでパス。 二件目に入るも、奥で洗い物をする音がするのみで、全然出てくる気配なし。 ネタも全然無い状況だったので、こっそりとおいとまする。 国道沿いに、「日のでや寿司」なる店を発見、やはり不安は隠せなかったが、 思い切って中へ。

そこには、何人かの常連とおぼしき人たちと、元気のいいおやじさんが。 まずは、刺し身を作ってもらうが、これがまた絶品。魚の旨い温度を知っている仕事で、 とにかくうまい。アナゴの白焼き、しめサバも絶品。 昼が遅かったため、握りは頼まなかったが、 ビールを何本か飲んで、二人で7000円とこれまた破格。幸せいっぱいの気分で 店を後にする。

一方、財務大臣率いる川派は、結局タクシーを呼び移動するも、既に最終の新幹線は 出た後。仕方なく夜行快速を待つべく、浜松駅前のつぼ八で時間を潰すのであった。


翌日、早朝に起きて、観光船がくる前の天窓洞を目指す。 水はとてもきれいで、幻想的な天窓洞を独占する。天窓の裏手で小休止したあと、 三四郎島を目指す。大潮の満潮であり、三四郎島には上陸できなかったので、 岸に戻り休憩、帰途へ着く。

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前日のエボ鯛のアラをつかった雑炊を味わいつつ、昼寝も満喫。ふたたび町営温泉につかり、またしても「日のでや寿司」へ。常連さんに、 「あんたら、まだ居たの?」とあきれられつつ、ビール、日本酒で刺し身、生ほたるいかを 堪能したあと、握りで腹を満たす。これだけ食って、二人で1万円と、またしても破格。 店の雰囲気といい、味といい、まさにオススメの一軒。 これまで、あまりにうまく事が運んでいることに不安を抱きつつ、床につくのであった。


翌日、不安は的中、朝より雨。あずま屋で朝食をとりつつ、波の様子を伺う。 一時、雨も止み太陽も少し顔を見せたので、漕ぎ出すも、とにかく風が強く、 防波堤付近であえなく撤退。 運もつきたので、帰途につく。

途中、渋滞もなく、修禅寺の温泉スパラシオに立ち寄る。これまた怪しい温泉で、大ウケ。説明のし難い怪しさなので、是非行って体験することをオススメします。

本当にゴールデンウィークか、という位に空いている道を飛ばし、家路を急ぐのであった。


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